2024年後半から2025年にかけて、SNSを中心に爆発的な人気を集めているスイーツをご存知でしょうか。それが「ドバイチョコレート」です。
TikTokやInstagramで、緑色のクリームがあふれ出る様子や、サクサクとした独特の咀嚼音が話題となり、一つの動画が1億回以上再生されるほどの社会現象となっています。従来のチョコレートとは全く異なる食感と、中東の伝統食材を使った革新的な組み合わせが、世界中の人々を魅了しているのです。
しかし、「ドバイチョコって結局何なの?」「なぜこんなに人気なの?」「どこで買えるの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ドバイチョコレートの正体から人気の理由、購入方法まで、知りたい情報を分かりやすくまとめました。流行の背景を理解し、実際に味わってみたい方はぜひ参考にしてください。
ドバイチョコレートの特徴早見表
どこで生まれた? | ドバイのFIXデザートショコラティエというお店で誕生。 |
どんなお菓子? | ミルクチョコレートのなかに、ピスタチオと白ごまのペースト、カダイフと呼ばれる麺状のものを混ぜたクリームが入っている。 |
どんな味、食感 | 味:ミルクチョコレートの味とピスタチオのほっくりする味。 食感:チョコレートしっとりした口溶けとペーストのねっとりした食感、カダイフのサクサクした食感を楽しめる。 |
人気のきっかけは? | アラブのインフルエンサーがドバイチョコを食べる動画TikTokに投稿。 AMSR効果と映え効果が高く1億回を超える再生数を稼ぐ。類似動画が拡散されて大ヒットに。 |
人気の理由は? | ・SNSで紹介すると再生回数を稼げる可能性が高い ・カダイフという中東ならでは珍しい食材を使っていた ・レシピ動画がたくさん作られさらに話題に |
どこで買える? | 楽天市場やAmazonでリンツが販売しているものが買える。![]() Amazonで見る 楽天で見る その他、成城石井や西友などのスーパーでも買える場合も。 |
それでは具体的に解説していきます。
ドバイチョコレートっていったい何?
「ドバイチョコ」とはその名前のとおりですが、アラブ首長国連邦のドバイで誕生したチョコレートです。もともとはドバイにあるFIXデザートショコラティエというお店で「Can’t Get Knafeh of It」という名前で売られていました。これまでにない特徴を備えたチョコレートであった「Can’t Get Knafeh of It」はSNSを中心に人気となり、ドバイチョコレートという名前で、世界に広がります。現在は大手のチョコレートメーカーも発売するほどの人気商品です(販売店は後述)。

このドバイチョコレートとはどんなお菓子なのでしょうか。まず全体が2層になっています。外側はミルクチョコレートです。その中には何やら緑色のクリーム状のものが入っているのですが、これはピスタチオと白ごまのペースト、カダイフと呼ばれる麺状のものを混ぜています。
- 外側:ミルクチョコレート
- 内側:ピスタチオ、白ごまペースト、カダイフ(小麦粉で作られた細麺状の生地)をまぜたもの
食感の特徴は、外側のチョコレートはパリッ、もしくはしっとりしており、中身はペーストのねっとりした食感とカダイフのサクサクした食感があり、緩急のある食感が楽しめます。
開発者であるサラ・ハムーダさんは、アラブの伝統的な食材であるピスタチオやクナーファ、デーツなどを使用することを目指し、また中東の伝統菓子であるバクラヴァからも着想を得ることで、このチョコを開発したそうです。
このチョコレート菓子は現在、日本だけでなく世界中で人気となっており、たくさんのレシピ動画や、食レポ動画がアップされています。
いったいなぜこんなに人気なのでしょうか。
ドバイチョコレートの人気のきっかけは?
人気のきっかけは、2023年12月頃にUAEのインフルエンサーであるマリア・ベヘラ(ユーザー名:mariavehera257)というインフルエンサーが、ドバイチョコを含む、FIX(ドバイチョコを開発した店)の様々なチョコレートをTikTokにアップしたことだとされています。
■実際の動画は現在もあります。
人気になった理由は?
人気になった主な理由は以下の2つです。
- SNSで、ASMR動画としての親和性が高く、またビジュアルの面でもインパクトがあって動画映えするということで、多くの動画が拡散された
- カダイフという、中東ならでは食材を使った珍しい食感のお菓子だった
ドバイチョコのサクサク、ザクザクした音やASMR動画として人気が出たことや、中身のフィリングが溢れ出す様子が動画映えするということで1億回以上再生されました。また他のインフルエンサーも似たような動画を出すようになり、ドバイチョコレートが注目されるように。特に韓国のSNSで話題になったことで世界的ヒットになったとする説もあります。
韓国でのヒットがきっかけどうかはわかりませんが、Youtubeで検索するとものすごい数のレシピ動画や食レポ動画がヒットします。韓国に関係なく、世界中でヒットしているお菓子といえるのではないでしょうか。
またここまでヒットした背景には、中東ならではの食材であるカダイフを使っていることも挙げられるでしょう。これまで、西洋系の企業が販売してきたチョコレートや、日本で販売されるチョコレートにはこのような食材が使われることがありませんでした。そこで登場したのが、これまでにない食材を使った新しい食感のドバイチョコでした。単にSNS映えするだけでなく、その味や食感にも魅力を感じた人が多くいたはず。
現在ではドバイチョコレート発祥の店であるFIXデザート・ショコラティエだけでなく、多くの店が類似品を販売しています。なかにはリンツといった大手の業者も。
日本でもその注目度は高く、輸入食品を多く取り扱う成城石井やドン・キホーテ、その他のスーパーでも多く見かけます。
ドバイチョコレートはどこで買える?
流行りのせいか、まだまだ値段は高いですが、いろいろな場所で購入できるようです。
ネットでお取り寄せできるドバイチョコレート
通販サイトでもドバイチョコレートはたくさん販売されています。ただし怪しい転売品もたくさん見かけます。品質の保証がないので、ネットで購入するなら大手や有名ブランドが販売している商品を選ぶのおすすめです。
リンツ|ドバイスタイルチョコレート

世界的に有名なチョコレート専門のブランドであるリンツからドバイチョコレートが発売されています。8.8cm×19.2 cmの薄いダブレットで値段は2900円と、まだまだお高めですが、有名店の安心のクオリティのドバイチョコが食べられます。リンツが直売しているので、安心して購入できるのも魅力です。

成城石井|自家製 ドバイチョコ風ケーキ

あくまでドバイチョコ風のケーキではありますが、成城石井もオンライストアで販売しています。こちらのケーキはチョコパウンドケーキとピスタチオペースト、チョコレートを層にしたケーキです。またドバイチョコレートに特有のカダイフもしっかり使われているそうです。成城石井が自社のセントラルキッチンで製造している商品です。
ドバイチョコレートとはちょっと違いますが、ドバイチョコの雰囲気をそのまま楽しめるケーキとなっています。また成城石井が直接販売しているので、安心して購入可能です。

Radiant ドバイチョコ 1個(成城石井が販売)
成城石井のAmazonストアと、成城石井の店舗でも実際に発売されているドバイチョコレートです。日本の企業が製造しており、パッケージにも日本語の記載があります。ピスタチオのペーストとカダイフを使った本場のドバイチョコレートです。値段はやはり高めですが、成城石井が販売、日本企業が製造の安心度の高い商品です。
ドフリーズ ドバイチョコ風ケーキバー 55g(成城石井が販売)
成城石井のAmazonショップで購入できる、ドバイチョコ風のケーキバーです。成城石井が販売、発送しているので安心して購入できます。ただし55gで1,180円と値段はかなりのものです。
MAX PISTACHIO|ドバイチョコ
ピスタチオを使ったスイーツの専門店が販売しているドバイチョコです。希少なイタリア シチリア産ピスタチオを使用しているほか、ドバイチョコレートの魅力であるカダイフをしっかり使用しています。またおしゃれな外見に仕上げた、上品で贅沢な味わいを楽しめるドバイチョコレートです。
スーパーで買えるドバイチョコ
成城石井、ドン・キホーテをはじめ、様々なスーパーで販売されているという情報があります。ただし、在庫限りの場合もあり、販売が終了している場合も。
■主に販売されているとされるスーパー
- 成城石井
- ドン・キホーテ
- カルディ

スマホのバッテリー交換は本日いっぱいとのことでできませんでした😅
— ぽち (@RqwHRt8S4I18551) June 1, 2025
帰り道にドンキ寄って前から食べてみたかったドバイチョコが¥298で売ってたので買ってみました🌿 pic.twitter.com/XQV4HwpSNC
過去には西友で販売されたいたとの情報のほか、ローカルスーパーでも販売されているとのこと。
専門店でも買える
チョコレートのリンツ、大丸東京のディバンというお店でも販売されているとのこと。
おわりに
ドバイチョコレートは、単なる一時的なブームを超えて、チョコレート業界に新たな可能性を示したスイーツといえるでしょう。アラブ首長国連邦ドバイの小さなショコラティエから始まったこのお菓子が、SNSの力を借りて世界中に広がった現象は、現代のグローバル化とデジタル社会の象徴でもあります。
従来の西洋系チョコレートにはない、ピスタチオとカダイフという中東の伝統食材を組み合わせた革新性は、多様な文化の融合から生まれる新しい価値を教えてくれます。また、ASMR効果や視覚的インパクトといったSNS時代ならではの要素が、味覚だけでなく五感で楽しむスイーツの在り方を提示しました。
現在では大手メーカーからスーパーマーケットまで、様々な場所でドバイチョコレートを購入できます。価格はまだ高めですが、この食体験を一度は味わってみる価値は十分にあるはず。
ドバイチョコレートの人気は、私たちが新しい味覚体験や文化的な発見を求めていることの表れかもしれません。次にどんな革新的なスイーツが世界を席巻するのか、今から楽しみです。